キプチョゲ2018年9月16日ベルリンマラソンにて世界記録樹立!
2018年9月16日、ベルリンマラソンにおいて、16年リオデジャネイロ五輪の金メダリスト、エリウド・キプチョゲ(33=ケニア)が、2時間1分39秒の世界記録を樹立しました。
従来の、世界記録はケニアのデニス・キプルト・キメットが2014年に樹立した2時間2分57秒でした。キプチョゲ選手は、この記録を1分以上短縮し、人類初の2時間1分台の記録を打ち立てました。
世界記録のラップ
本日樹立された、世界記録のラップを見てみましょう。
5km 14:14
10km 29:01
15km 43:38
20km 57:56
ハーフ 1:01:06
25km 1:12:24
30km 1:26:25
35km 1:41:01
40km 1:55:32
ゴール 2:01:39
速いです。速すぎです!5kmスプリットは、14分10秒台〜14分20秒台でまとめています。5km14分10秒台というと、2018年の高校総体の日本人一位が九州学院の井川君でしたが、14分17秒でした。井川君といえば、2017年の高校駅伝の花の1区の区間2位の選手ですが、それくらいの選手の5000mのペースでフルを走り続けるわけです。これは、驚きです。
また、2:01:39とは、どれくらいのペースかわかりやすく換算してみました。
1000m 2分52秒
1500m 4分19秒
3000m 8分38秒
いや、凄すぎます。
さらに、砕いてみますと、
400m 68秒
200m 34秒
100m 17秒
50m 8秒5
50m8秒台って、小学生の全速です。おじさんも全速で切れるかどうかです。400m68秒て、アマチュアランナーは、全速でも走れません。いかに、すごいかわかるはずです。
ちなみに、今年樹立された設楽選手の日本記録を見てみましょう。
5km 14:51
10km 29:44
15km 44:36
20km 59:27
ハーフ 1:02:43
25km 1:14:24
30km 1:29:20
35km 1:44:20
40km 1:59:31
ゴール 2:06:11
5kmのスプリットは、平均14分57秒です。
同じように、1000m〜3000mに換算したタイムを比較してみます。
1000m 2分59秒
1500m 4分29秒
3000m 8分58秒
設楽選手でも、充分すごいですが、それを大きく上回るキプチョゲ選手がいかにすごいか、わかります。
同じく短距離に換算してみると、
400m 71秒
200m 35秒
100m 17.5秒
50m 8秒75
ここまで砕くと、大きな差はないですが、この積み重ねが、最終的には5分近くの差になるわけですね。
次、世界記録を破るには、100m16秒台キープのペースの争いになります。
アマチュアランナーでは、脅威の記録と言われる、サブ3(2時間59分)では、100m25秒、50m13秒の世界です。キプチョゲ選手がいかにすごいかがわかるかと思います。
エリウド・キプチョゲ選手の種目別の記録
1500m 3:33:21
3000m 7:27:66
5000m 12:46:53
10000m 26:49:02
ハーフ 59:25
全て日本記録より圧倒的に速い記録です。これくらいスピードがある選手が持久力をつけることで、今回の驚異的な世界記録が生まれるのです。日本人は、どこまで記録に挑めるのでしょうか。まずは、スピード持久力のポテンシャルを上げなければ互角に戦えない段階に来ていますね。
2020年東京五輪は、キプチョゲがどのようなレースを繰り広げるでしょうか。楽しみですね。