ランニング中の嫌な脇腹の痛みの原因と対策とは?

ランニングをしていると脇腹が痛くなることがあると思います。レース中に痛み出すと、ペースが落ちたり、歩いたり非常にやっかいなものです。この脇腹の痛みの原因と対策をさぐります。

1、選手を悩ませる「差し込み」

ランニング中の脇腹の痛みのことを「差し込み」とも呼びます。差し込むような痛みがすることから、このような呼ばれ方になったのかもしれませんね。東京マラソンの解説をしていた青山学院大学の原晋監督が、山の神と呼ばれた神野大地選手は差し込みが起きやすいと話されておりました。現に東京マラソン後のインタビューで神野選手は下記のようなことを発言されています。

「なんとか(痛みが)なくならないかなと思っていたんですが、腹の真ん中が痛くてよくならなかった。後半、痛みが我慢できなくなってからは、粘るというよりゴールするのがやっとな感じで、タイムがかなり落ちて……。差し込みがなければ確実に2時間8分台は出ていたので、(8分台に)いけたのに、いけなかったという悔しさでいっぱいでした」

出典 WEB sportive love sports

このように、プロで活躍の選手をも悩ませる脇腹痛の原因はどこにあるのでしょうか?

右脇腹が痛む時の原因

ランニングによる衝撃で体が揺れることで、内臓も揺れます。その揺れにより、横隔膜が引っ張られることで生じるのが右脇腹の痛みの原因だと言われています。対策としては、揺れが原因ですので、スピードを落とすことがもっとも回復への近道となるようです。また、ウォーミングアップをしっかりやることも対策になります。普段より速いペースで走る時にもなりやすいですので、普段の練習で速いペースにも体を慣れさせ、フォームを安定させることも必要でしょう。

左脇腹が痛む時の原因

ランニングのような激しい運動を急にすると、筋肉の酸素が不足するために、脾臓にストックされた血液が全身へ放出されます。その時に脾臓が急激に圧縮されることで痛みが生じると言われています。対策としては、急激な運動にならないように、アップをしっかりやることが必要です。レース中に生じた場合は、左手を高く上げたり下げたりし、腹部のストレッチをすることも効果があると言われています。マラソンレースを見ているとこの行為はよく目にしますよね。

その他の痛みの原因

下腹部が痛む時は、腸内にガスがたまっていることなどが原因であると考えます。また胃部の痛みは、消化不良等による痛みも考えられます。レース前は、消化の良いものを2、3時間前には食べ終わるようにしたいですね。

まとめ

脇腹の痛みは、胃の中にある消化していない食物が当たって痛むのだと思っていた人も多かったと思いますが、実は、その他にも違った要因が影響していることがわかりました。共通して言えることは、普段の練習や、当日のアップが対策になるということです。また、メンタル的なもので、腹部が痛む場合もあるでしょう。体をランニングに慣らすことで、この嫌な痛みに遭遇しないようにしたいですね。

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