【雨を甘く見るな!】雨の日のマラソンレースの対策とは?

雨の日のレースをどう戦うか?ランナーにとっては重要な課題です。私の経験をもとに、雨の日のレース対策についてご紹介します。

雨の日のレースで何が起こるのか?

私が雨の中、最も厳しい環境で走ったのは、2019年3月の東京マラソンです。気温5℃での雨。これまで経験したことのない寒い雨のレースでした。とても過酷な環境のレースで、日本記録保持者の大迫傑選手も棄権、その他にも低体温症で病院へ運ばれる選手もいました。雨の日は、トップランナーでさえ体が思うように動かず、棄権するような事態に陥るのです。市民ランナーの皆さんは特に、雨の日に何も対策をしないでレースに出ると、辛いレースになることが想定されます。しっかり雨対策をしてレースに出場しましょう。

レインコートやポンチョを着用する

スタートするまでは、レインコートを着用して、体が濡れないようにしましょう。体が温まるまで着て走ることもよいでしょう。100均のレインコートを購入して、スタート後は、ゴミ箱に捨てるとよいでしょう。また、スタート後もウェアに雨が染み込み体が冷えるのを避けるために、透明のポンチョを着用することをおすすめします。余計なものを着るとタイムが落ちると思うかもしれませんが、タイムには影響しないでしょう。暑ければ途中で脱いで捨てましょう。

集合時刻ギリギリにスタートゾーンへ

大きな大会では、できるだけ前に位置取りたいと、スタート1時間前から並ぶ方もいると思います。しかし、雨の日は、長く並ぶほど、雨に濡れ、体が冷えます。体を動かしていないスタート前は体が冷えやすく、スタート後、動きが悪くなることにつながりますし、最悪の場合は低体温症になることもあります。スタートギリギリまで、雨宿りをして、濡れる時間をできるだけ少なくすることがおすすめです。

ワセリンを塗る

ワセリンを体の露出する部分にしっかり塗りましょう。ワセリンには、皮膚を保護する機能があるので、水分を弾くとともに、保温効果があります。特に、足や腕にには、たっぷり塗るといいと思います。また、雨の日は靴の中が濡れて、豆ができやすいので、足の裏にも塗っておくとよいかと思います。

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エネルギー補給をいつもより多めに

雨の日は、体が冷えて、いつもよりエネルギーが消費されます。エネルギーの摂取が少ないとガス欠になってしまいます。普段より、少し多めにエナジージェルを携帯して摂取することをおすすめします。

エナジージェルはボトルにいれる

寒い雨の日のレースは、手袋が濡れて、手が悴んでしまいます。そうなると、エナジージェルの封を手でちぎることが困難になります。私も東京マラソンで、雨で濡れた手袋で手が悴んでしまい、ジェルの封を破れず、歯で食いちぎっていました。また、ポケットからジェルを取り出すことも困難な状況でした。同じようなことを多くのランナーが話していましたね。そこで便利なのが、ジェル専用のボトルです。蓋も開けやすいですし、ジェルが数本入るので、便利です。

雨の日はイーブンペース

雨の日は、体が冷えて、体力が消耗したり、筋肉が硬直するなど、後半ペースが落ちがちになります。また、靴の中に水がたまり、走りにくくなるということもあります。雨の日は、ネガティブスプリットで後半上げるより、イーブンペースで走るくらいの方が、タイムが出やすいと思います。

まとめ

雨の日のレースは、対策をするかしないかで、タイムが大きく変わってくると思います。とくに冬場の寒い雨は要注意です。「雨を甘く見るな!」という言葉を頭に置いて、上記の対策を参考にしていただき、雨に負けない素晴らしいタイムを出せるレースにしてくださいね!

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